株価サイクルの4つのステージ

 皆さんお元気でしょうか。久々のブログ更新となりましたが、結局、相場の大きな方向性は、数週間で変化することはありません。 株価サイクルの大きな流れをとらえた場合、向こう3年は下落が続きます。

 ここでは、アメリカのスーパートレーダーが用いている株価サイクルのステージ分析により、現在の相場がどのステージにあるのか確認します。

 スタンウェン・スタインの「テクニカル分析の基礎講座」、マーク・ミネルヴィニの「成長株投資法」によると、株価には4つのステージがあります。

第1ステージ(底値圏)

 第1ステージは、華々しく上昇する前の準備期間に当たります。前回の下落トレンドが終わると、株価は最終的な下落するモメンタムを失い、横ばいのトレンドを開始します。買い方と売り方が均衡状態に移行しつつあり、底値固めが行われる間、出来高は細ります。

 30週移動平均(150日移動平均)線・40週移動平均(200日移動平均)線は、下降の傾斜が緩やかになり、水平に近づきだします。また、断続的な上昇と下降によって、株価は移動平均線の上下を往来します。

 底値固めの動きは、数か月から数年続きます。第1ステージの末期になると、上昇を見越した大口機関投資家の買いが入り始める。株の投げ売りが株価を下落させることはなくなり、出来高は膨らみ始めます。

 下記は、アベノミクス開始前の日経平均株価の推移ですが、第1ステージが3年半も続きました。

第1ステージ












第2ステージ(上昇局面)

 第2ステージになると、株価は、第1ステージによって形成された抵抗線を大きな出来高をともなって上抜けます。これをブレイクアウトまたは保ちあいの上放れと呼び、強力な買いシグナルとなります。実際には、上放れ後の最初のプルバック、押しで購入するのが低リスクで望ましい戦略となります。

 第2ステージにおいては、30週移動平均(150日移動平均)線・40週移動平均(200日移動平均)線は、ブレイクアウト直後に上向き始めます。

転換の基準

  1. 株価が、30週移動平均(150日移動平均)線・40週移動平均(200日移動平均)線を上回っている。
  2. 30週移動平均(150日移動平均)線が、40週移動平均(200日移動平均)線を上回っている。
  3. 40週移動平均(200日移動平均)線が上向きになっている。
  4. 高値と安値の切り上げが続いている。
  5. 上昇の時に急増する出来高が、押し目の時には少なくなる。
  6. 出来高をともなって上昇した足のほうが、出来高をともなって下落した足より多い。

判別基準

  1. 40週移動平均(200日移動平均)線が、1か月以上上向きになっている。
  2. 短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上回っている。
  3. 株価は、52週安値よりも、30%以上高い。
  4. 株価は、52週高値から、25%以内にある。
 第2ステージは、3~5つのベースを形成し、1か月から1年以上、継続することが多いです。

 下記は、アベノミクス開始後の日経平均株価の推移です。約2年半にわたり上昇トレンドが継続したのち、長期移動平均線を下抜けて、第2ステージが終了しました。

第2ステージ














第3ステージ(天井)

 最終的には、良いことにはすべて終わりがやってきます。第3ステージでは、第1ステージと同様に、売り方と買い方が均衡し、株価は、30週移動平均(150日移動平均)線を往来するようになります。

 ボラティリティが高まり、出来高をともなって株価は激しく上下動します。30週移動平均(150日移動平均)線・40週移動平均(200日移動平均)線は平行になります。

 なお、第3ステージを経ないで、一気に下落局面に移行することも多いです。

 下記は、金価格の第3ステージですが、サポートラインを出来高をともなって大きく下抜けて、第4ステージへ移行しました。

第3ステージ













第4ステージ(下落局面)

 第4ステージになると、株価は、第3ステージで形成されたサポートラインを大きく割り込みます。これを下方へのブレイクアウトまたは保ちあいの下放れと呼びます。

 株価は、52週安値を付けて、階段状に高値と安値を切り下げます。この下降ステージでは、決してポジションをとってはいけません。下記は、リーマンショック前後の日経平均株価の推移です。

4ステージ













2015年9月時点のステージ

日経平均株価のステージ

 現在、日経平均株価は第3ステージ又は第4ステージに突入しました。このあと、日銀の追加緩和により、戻り高値を作って、第3ステージを継続させるのか、それとも、このまま奈落の底へ沈んでいくのかは、定かではありません。

 しかしながら、2017年の1万円大台割れに向かって、下落トレンドが長く続くでしょう。

日経ステージ













金価格のステージ

 金価格は第4ステージから第1ステージに移行しつつあります。残念ながら、今のところ、下落トレンドに収束の兆しはありませんが、個別株で見ると、すでに底値固めに入った銘柄があります。

 下記は、カナダの金鉱会社BAAです。長期移動平均線が平行になり、底値固めの段階に入ったことを示しています。

こちちステージ