日銀が初のJリート購入、週明けにも開始=不動産市況の底入れに期待感

12月11日(土)16時00分配信 時事通信

日銀は、包括的な金融緩和策の一環として打ち出した不動産投資信託(Jリート)の購入を週明けにも始める。初の試みとなるJリート購入は、国債など他の金融資産より損失発生リスクが大きく、財務の健全性を重視する日銀にとっては「大きな決断」(森本審議委員)。それだけに、低迷が続く不動産市況の底入れや、デフレ脱却へのきっかけになるとの期待感も大きい。
東証REIT指数は日銀が購入を決定した10月上旬以降、約14%上昇した。価格が上昇すれば運営する投資法人の資金調達が容易になり、新たな物件購入にもつながる。市場では日銀の購入が取引の活発化に寄与するとみられている。