来週の日本株の読み筋=しっかりした展開か

19時31分配信 モーニングスター

来週(11-14日)の東京株式市場は、しっかりした展開か。7日晩には重要指標の米10年12月雇用統計が発表される。5日晩に発表された米12月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用リポートが予想を大きく上回ったため、期待も高まっており、下ブレた場合は売り圧力が警戒される、ただ、「基本的には回復基調」(国内投信)との声があるほか、「材料に対して良いほうにとらえる流れにあり、よほど悪化していないようなら、国債買い切り継続期待などが意識される」(中堅証券)との指摘もある。

日経平均株価は昨年12月に週足チャートで一目均衡表の「雲」抜けを達成したが、TOPIXも今週の大幅高によって上抜いた。足元では個人投資家による投資意欲が旺盛といい、テーマ株を中心に活況だ。「この流れが継続すれば、週明け以降も底堅い」(別の中堅証券)との声がある。来週から、米国では10年10-12月期の企業決算が出始める。週内は日経平均が312円(3.1%)上昇した。雇用統計が予想を下回れば、反動もあって週明けは売りが優勢となりそうだが、企業決算が材料になれば、下値は限られそうだ。(宮川子平)

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提供:モーニングスター社
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