かつては太陽活動が活発になると、人間の心理も陽気になり、農作物の収穫も良くなり
景気が良くなるという太陽景気変動説をジェヴオンズが唱えており、現在も景気循環研究所の
嶋中教授が研究している。

・世界恐慌時に太陽活動は低下していた。シュワーベサイクルの下降期であった上に、1917年をピークとするヘールサイクル、吉村サイクルの下降期も重なった。
太陽黒点

















・2000年をピークとするリーマンショックへの道も、世界恐慌と同じ運命をたどった。ヘールサイクルが2000年にピークを付けて、更に大きな吉村サイクルの下降期も重なった。太陽黒点数がほとんどなくなった2008年に株式市場はクラッシュした。
太陽黒点に
















・そして日経平均さえも、1989年にシュワーベサイクルがピークを付けると大きなショックに見舞われている。
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・日経平均は、2000年のヘールサイクル、シュワーベサイクルのピークでは、再びITバブル崩壊に見舞われている。更に、サイクルの底でリーマンショックに襲われた。現在は、太陽活動の回復とともに日経平均も堅調である。
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・そして歴史はまた繰り返す。世界恐慌時のシュワーベサイクルを現在のシュワーベサイクルと同調させる。世界恐慌時の太陽活動とダウ平均の動きは下図のマゼンタラインであり、2015年8月にピークを付ける予定である。くしくも86年前の1929年8月をもって、株価は二度と戻らない奈落の底へ沈んでいったのである。2019年5月に向けて再び二度と戻らない奈落の底へと進んでいくのだろうか。



SUN恐慌















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嶋中 雄二
日本経済新聞社
1987-07