先週の見通しの反省

　先週は全敗でした。基本的に予想は、前週の傾向を引き継ぐものとして予測しますが、これがアナリスト予測がまったく当たらない理由です。先週は、３月月初から出ていた傾向が巻き戻される展開となりました。

来週の見通し

　来週については、ダウ平均が戻り目標を達成したため、下落すると予想します。また、日経もダウ平均につられて下落すると予想します。

　一方、ドルについては、巻き戻しの動きが出ているため、引き続き戻っていく展開となり、ドル円についても円安傾向が続くと予想します。しかしながら、これは、綾戻しであることに注意を要します。

　次に、コモディティですが、金価格がようやく調整局面に入りました。ドル高への綾戻しに伴い、コモディティ全般は短期的な調整局面入りになると予想します。

金、銀、銅、ドル、ダウ、日経の日足チャート

金、銀、銅、ドル、ダウ、日経の週足チャート

来月の見通し

　来月ですが、月単位で見た場合は。大きな流れが継続するととらえ、ドル安による株安商品高を予測します。

金、銀、銅、ドル、ダウ、日経の月足チャート

2016年の見通し

　今年の見通しは前回と変更ありません。現時点の星取表が下図です。

　今までの分析を集大成して、現時点の最新版に更新したので下記に掲載します。

景気ウォッチャー投資法のシグナル推移

　下図に掲載している景気ウォッチャー投資法ですが、現状一致指数1.5ポイント以上の変化かつ先行指数0.5ポイント以上の同一方向への変化が確認された場合、月の第３週寄付にシグナルを出しています。ポジション形成日は、売りが赤、買いが緑です。

　昨年の売りシグナル以降、現状一致指数が1.5ポイント以上改善することが２回あったものの、先行一致指数の変化は0であったため、買い転換は起きていません。

　なお、下図の緑ラインが現状一致指数、マゼンタラインが先行指数の推移です。

　一方、現状一致指数が1.5ポイント以上変化し、先行指数が1.5ポイント以上現状一致指数と逆方向に変化しなかった場合か下図です。この場合、上図よりも条件が緩くなるため、シグナル数が多くなります。この手法によっても、現在売りです。

デューイの手法による日経平均サイクル

　エドワードデューイの「サイクルの科学」による推計です。36ヵ月移動平均に対する108ヵ月移動平均の割合によりジュグラーサイクルを推計し、対前年比によりキチンサイクルを推計します。

　キチンサイクルの底は、昨年10月だったと推計できます。

日経平均の短期・中期サイクル

　デューイの手法によりキチンサイクルの底を推計できたことから、日経平均のキチンサイクル推移表を更新します。

アームストロング8.6年サイクル

米国ISM指数とダウ平均

　米国ISM指数は、前年比マイナスが3ヵ月継続しており、景気後退に入っています。なお、レイダリオのアナロジーにもとづいて、世界恐慌当時と比較した図となっています。

バフェット指数

　バフェット指数は少し持ち直したものの、依然として高値圏です。なお、2016１Qの米国GDPは、まだ発表されていないため、現時点の公式予測である1.4%成長に基づき推計しています。

マージンデブト及びダウ平均の将来収益

　マージンデブトとフォワードリターンの関係で見た場合、2017年2月に向けて、ダウは2015年高値の18000前後から３～４割と10000の節目に向けて大きく調整します。

・マージンデブトとダウ２年後収益(青線は１年後収益) 

・マージンデブトと３年後ダウリターンによる予測
　今年が最もきつい年になりそうです。

ダウ平均アノマリー

　ダウ平均のアノマリーから年央に向けては底堅いものと推計できます。また、過去100年のデータによると、2017年が最悪の年になりそうです。

日経平均アノマリー

　日経平均アノマリーからゴールディンウィーク明けの売り崩し後も7月に向けて持ち直すと推計できます。

　なお、7のつく年の日経平均は、1987年以外すべてマイナスです。日経平均からはとっとと脱出しましょう。

金価格アノマリー

　若林栄四さんの予想と同様に年央からのスパークを予想します。９の年に向けて勢いに加速がつくのが金価格です。

 

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※預金封鎖、資産課税に備えた金貨投資を奨めます。