私はまだ相場で勝っていませんが、相場で勝つために本当に必要なことを考えてみたいと思います。その前に今までの経験を記載します。

相場開始から先物自動売買まで

 2007年当時、自分の稼いだ金でない資金をいきなりもらって、簡単に儲かるという楽観的思考の元に私は相場を始めました。しかしながら、時はリーマンショック前夜であり、新興国投信を買ってはすぐにマイナスとなり、原油のワラントをピークで買っては全滅となりました。

 素人の私でも相場の変調は感じましたから、現物株投資ではなくて、日経225先物の自動売買システムを構築して運用をすることを思い立ち、当時、何十万円もするトレードステーションと売買システムを使って、ひまわり証券で自動売買をしました。ひまわり証券のシステムトレードコンテストでは、独自開発したシステムが2位になり、賞金として25万円をいただきました。

 しかしながら、自動売買の先物戦略はリーマンショック時にはものすごい利益が出ましたが、スリップページやシステムの誤作動で損失が重なり、2010年頃には破綻しました。

 現在運用しているデマークインディケーターも当時、不眠不休で開発したものです。結果としては、このデマークインディケーターは、今でも大事な武器となりました。また、景気循環理論についても、当時、ひたすら勉強しました。

現物株売買による失敗

 2010年頃から2012年頃までは、キチンサイクルの下落局面であり、現物株を取引きしましたが、ことごとく失敗しました。

 2011年の東日本大震災と2012年のエルピーダ破たんでは、資産の全損を経験しました。市況が下向きにも関わらず、日本市場の現物株で勝負したのがそもそもの間違いであり、米国のバイオ系や中国系ベンチャー企業に投資するべきでした。

アベノミクス以降

 景気循環理論の研究から2012年に大底が来ることがわかっていたものの、エルピーダ破たんで資金がない私でしたが、2012年11月の総選挙後の値動きから底打ちを確信し、2013年1月から5月までの4カ月間にスパークスグループに投資して、かなり大きな利益を上げました。しかしながら、その後は、買ってはロスカットしての繰り返しが延々と続き、芳しい成果は上がりませんでした。

米国株への挑戦

 人口動態の研究から、縄文不況となる日本からは完全撤退することを考えた私は、まず、人口増加国のフィリピン株に挑戦したものの、途上国であり、手数料やスリップページが高く、投資情報の開示が不完全であるため、望ましい成果を得られませんでした。

 最後に行き着いたのが、米国株です。米国市場は、先進国であり、投資情報が容易に入手でき、銘柄も世界最多の7000銘柄です。マネックス証券がトレードステーションを導入したのも追い風でした。しかしながら、マネックス証券では、米国7000銘柄の半分以下しか取引できないという問題が生じたため、IB証券にて現物株を主に取引することとなりました。


投資で勝つために必要なこと

 これまで、さまざまな失敗を重ねてきた私が相場で生き残るために必要なことは次のとおりであると考えます。

  1. たゆまない勉強と研究に裏打ちされた大局観に基づく適切な判断ができること。
  2. ロスカット、ポートフォリオ、建玉操作による統合的リスクマネジメントができること。
  3. 人間の陥りやすいバイアスを避けるために心身ともに強靭であり、健全な心を持つこと。

 上記の1ですが、バフェットが「得点ボードを気にするものではなくて、競技に専念するものが勝つ。」というとおり、日々の株価の値動きに一喜一憂しているのでは、永遠に勝てません。

 テレビの視聴者になるのではなく、番組を制作する側に回る必要があるのです。そのためには、景気循環理論をはじめとしたさまざまな理論にもとづいて、適切な大局観を持つ必要があります。日々の値動きは雑音であり、本流となる大河を見極める必要があるのです。

 過去の私の予測をみてもわかる通り、週間予測は五分五分ですが、1年スパンの予測は完全に的中しています。ですから、今後は、もう週間予測はやめます。日々の指数の値動きよりも、根幹となる大きな潮の流れをとらえることに注力します。

  根幹となる大きな潮目の変化をとらえることができれば、大きく勝つことができます。もっとも、トレンドの出ない間に、どれだけ洞窟の中に待機して、損失を出さないかが重要なポイントとなります。

 次に、上記の2ですが、リスクマネジメントとしては、7%ロスカット、ポートフォリオ、建玉操作があります。残念ながら、私はまだ建玉操作はできておらず、全力勝負するケースが多いです。また、ロスカットについても、重要な指示線などを目安にしているため、半値になってようやく切ることも多いです。では、どこでリスクを避けているかというと、持っているポジションの確率は五分五分という前提のもと最悪のケースを想定して、数銘柄の非常に期待値の高い銘柄に賭けています。このような場合、あるポジションが半値になっても、残りのポジションが倍になって、トータルでは被害少ない。今のところ、こういう状況です。

 最後に、上記の3ですが、メンタルは非常に重要であり、感情に流されてトレードをしてはいけません。上がったから飛びつくというのがこの典型的な失敗であり、私が最近被った損失も、業績は良くないが1日で30%上昇したから衝動的に買ってしまったという事例です。日々の値動きに追われていては、時間軸に勝つことはできませんし、ただ単に感情に流されて損失を膨らませていくだけです。

今後の方針

 以上のように、大局観、リスク管理、メンタルという心技体がすべて完成されないと、相場という殺し合いの戦場で良いパフォーマンスを上げることは決してできません。現状では、このいずれもが次第点レベルまで達し、少なくとも、走り出しのような全滅ということはないだろう最近感じています。なぜなら、全滅する前には、さすがに撤退しますし、全滅の可能性がある場合には、そのポジションが全滅しても生き残れるであろうポジションを組むようになったからです。

 相場の世界は並大抵の努力では、到底勝ち組になることはできません。しかしながら、少しだけ、昔よりかは前進した気がします。まだまだ不十分なところもあるのですが、そのような点を認識して常にPDCAサイクルで改善していかないと、たちまちに全滅させられる世界です。

 今後の方針としては、週間予測ではなく、根幹となる大きな流れに乗るために必要な相場研究を行っていきたいと考えます。











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