皆さんお元気でしょうか。前週末から相場は急激に回復してきています。
過去記事「ドル円為替レートは円高暴落!まだまだ終わらない!」を掲載した前週末においては、ドル円が118円台に突っ込んだことに着目し、円高傾向が続くことを予測しました。
長期のトレンド予測は当たっていても短期では揺り戻しが当然あります。相場を見るうえで、抵抗線や指示線というものは非常に大事な分岐点です。
指示線に到達した時点で需給の均衡が崩れると、一気に下落するか、跳ね返されて勢いよくリバウンドするかのどちらとなります。
今回は、支持線を底抜けすることなく、大きく反発しました。EUや中国の金融緩和に支えられ、再び、株高・ドル買いの動きが発生しています。また、11月の郵政上場を控えて、株価暴落は困るという日本政府の意向もあります。しかしながら、私の長期予測に変更はありません。
一方、中国から始まった株価崩壊は8月に日米の株価暴落を引き起こします。大きく下落した株価・ドルは、10月にようやく陽線になりました。
しかし、 株価暴落は終わったわけではありませんので、現在の中間反騰は絶好の株・ドルの売り場を提供してくれるでしょう。また、大底をつけた金銀の買い場も提供してくれます。
過去のジュグラーサイクルと比較した場合、中間反騰は来年1月~5月まで続く可能性があります。
また、今回の株価暴落の先駆けとなった上海総合指数の値動きにも着目しています。上海総合指数がまた、弱含んでくると重要な日米株価暴落先駆けシグナルとなりそうです。
上海総合指数については、日足ベースで見るとすでにTDセットアップによる売りシグナルが出ており、いつ下落に転じてもおかくしくありません。
現在は、暴落からの揺り戻しがいつまで続くか注意深く観測するとともに、再び株式相場が過熱圏に達して来たら、株価・ドル売りのポジションを慎重に構築するのが賢明でしょう。
また、金銀については、株価の中間反騰局面においても、下落せずに手堅く買われています。これは、再び金融バブルが続いていくのではなく、今後、長期的に株価の下落トレンドが続くことを見越した買いが入っているからに他なりません。
マーケットはもはやリスクオンとはならず、金銀への買いが手堅く入っていくでしょう。
【マネックス証券のトレードステーションについて】
過去記事「ドル円為替レートは円高暴落!まだまだ終わらない!」を掲載した前週末においては、ドル円が118円台に突っ込んだことに着目し、円高傾向が続くことを予測しました。
長期のトレンド予測は当たっていても短期では揺り戻しが当然あります。相場を見るうえで、抵抗線や指示線というものは非常に大事な分岐点です。
指示線に到達した時点で需給の均衡が崩れると、一気に下落するか、跳ね返されて勢いよくリバウンドするかのどちらとなります。
今回は、支持線を底抜けすることなく、大きく反発しました。EUや中国の金融緩和に支えられ、再び、株高・ドル買いの動きが発生しています。また、11月の郵政上場を控えて、株価暴落は困るという日本政府の意向もあります。しかしながら、私の長期予測に変更はありません。
月足チャートの分析
月足チャートを確認します。2011年8月にピークをつけた金銀は、2015年8月に株高が終焉するとともに、反攻へ転じました。特に、銀の上げが目立ちます。一方、中国から始まった株価崩壊は8月に日米の株価暴落を引き起こします。大きく下落した株価・ドルは、10月にようやく陽線になりました。
しかし、 株価暴落は終わったわけではありませんので、現在の中間反騰は絶好の株・ドルの売り場を提供してくれるでしょう。また、大底をつけた金銀の買い場も提供してくれます。
週足チャート
週足チャートでも8月からの動きを概観してみます。8月1日を境に、金銀の底打ち、ダウ平均、日経平均及びドルのピークアウトが発生しました。この変化の先駆けとなったのが中国の上海総合指数です。中間反騰はいつまで続くのか
今後、いつこの中間反騰がいつまで続くのでしょうか。ヒントは、やはり過去の値動きに眠っていました。下記のはかねてからお示ししている日経平均の過去のジュグラーサイクルとの比較です。過去のジュグラーサイクルと比較した場合、中間反騰は来年1月~5月まで続く可能性があります。
また、今回の株価暴落の先駆けとなった上海総合指数の値動きにも着目しています。上海総合指数がまた、弱含んでくると重要な日米株価暴落先駆けシグナルとなりそうです。
上海総合指数については、日足ベースで見るとすでにTDセットアップによる売りシグナルが出ており、いつ下落に転じてもおかくしくありません。
現在は、暴落からの揺り戻しがいつまで続くか注意深く観測するとともに、再び株式相場が過熱圏に達して来たら、株価・ドル売りのポジションを慎重に構築するのが賢明でしょう。
また、金銀については、株価の中間反騰局面においても、下落せずに手堅く買われています。これは、再び金融バブルが続いていくのではなく、今後、長期的に株価の下落トレンドが続くことを見越した買いが入っているからに他なりません。
マーケットはもはやリスクオンとはならず、金銀への買いが手堅く入っていくでしょう。
林 則行
宝島社
2015-02-13
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コメント
コメント一覧
結局11月までに株価が暴落する予測は間違ってたということ?
今の金融緩和で薬漬けになっている市場は緩和を終了させるとともに暴落する。
それまでずるずる予想を後ずさりするなら、誰でも当てられる。
コメントありがとうございます。
正確にいつ何円までいくかというのは、正直、予測できる人はいないと思います。
私は、タイミングに焦点を当てています。
日経平均株価についていえば、8月に暴落が来たため、底打ちが10月と当初の見込みよりも早くなりました。また、一番底の価格帯も15000円前後と見込んでいたところ、17000円となりました。
今後は、中間反騰がいつまで続くか、という点が焦点だと考えています。ただし、この反騰がいつまで続くかについては、現時点の予測では半年程度のスパンでずれる可能性があります。
インディケーターをみながら、過熱してきたところで、天井であるかどうか見極めたいと考えています。
現在のトレンドは基本的に下落であると考えています。10年スパンでみた下落トレンドに突入しており、中間反騰をはさみながら、確実に下落していきます。
中間反騰を経て、再来年には日経平均株価が10000円を割れるようなレベルまで落ちていくでしょう。
株価については、10年スパンで見たジュグラーサイクル上の上下動の動きが最も確実に予測でき、数カ月とか1カ月単位の値動きの予測は非常に難しいです。
立花証券の石井久氏や相場師の林輝太郎氏も相場の節目は半年から1年といっているように、少なくとも半年程度のスパンはおかないと、値幅はとれません。
私は、株価の9年サイクル上の大きな値動きの中で値幅をとることを目指しています。たとえば、9年サイクルの上り4年が今終わろとしていますが、この4年間で10倍以上になった銘柄は数多くあります。
ただし、調子に乗ってこ、これからの4年間もロングポジションを持ち続けていたら本当に悲惨な目に遭うでしょう。
ひたすら、次のサイクルの上昇期間まで耐え続けるだけです。私の推計によると、2022年までは、アベノミクスのような大型相場はやってきません。
それまでは、2008年のリーマンショックから2012年の夏までの非常に退屈で憂鬱な期間になります。大震災の発生、大企業の倒産などが立て続けに起こるでしょう。
たとえ中間反騰があるにせよ、株価が暴落する。暴落する。と言っていれば数年スパンで誰でも相場を当てることができます。
ただし、なぜ下がるのかというところを理論的に深く理解していないと、この数年の下落トレンドに巻き込まれて、損失を増やしてしまうでしょう。
現在のような相場の天井圏では、非常に値動きが激しくなります。暴落したと思えば暴騰します。
この下落機関の中で資産を防衛できる人は残念ながら多くありません。
今までの上げ相場の中にずっぽり浸った人は、潮目の変化にもかかわらず
無謀にひたすらロングポジションを持ち続け、資産をすり減らしていきます。
リーマンショック後の一番の勝ち組は、2012年まで何もしなかった人です。
ジュグラーサイクルの底打ちを見計らって、高成長銘柄に投資すれば、資産は
大きく増えました。
そして、今からの一番の勝ち組は、2022年まで何もしない人です。もっと
積極的にいえば、金ETFでも買ってずっと寝かせておく人でしょう。
相場がピークにいたり、断末魔の叫びをあげながら暴騰と暴落を繰り返し、
下落し、ボラティリティがほとんどなくなり、ピクリともしなくなるまでの
期間における予測・投資は非常に難しいのです。
ですから、このブログの予測も概ね正確に言い当てられたのは、今年8月の
上昇トレンドの終わりまでです。そして今から、かなり先の2022年頃にまた
9年サイクルの大底がやってくるであろうということだけです。
ここからの相場は、天井圏であり、予期できない動きをします。もちろん
加熱したところでは売りですが、売りでとれるのは1.5倍程度までです。
株式投資で一番儲かるのは、買いポジションです。一番儲かるポジションを
持てる時代は終わりました。
これからの非常に困難な時代の中で、このブログの存在意義も問われてくるところだ
考えています。
こんばんわ。 それもそうですよね。
結局、2012年までバタバタと動かずに、キャッシュポジションを保っていた人が、資産を減らさずに済んだ訳ですし、これからは、じっと動かずに現金を保持しているのも、一つの手段でしょう。
個人投資家は。下落相場に手を出さず、必ず上昇相場で勝負する。
中原圭介も、以前そんな事を、著書に書いていました。
落ちるナイフを掴むな。なんて相場格言もあります。
コンドラチェフサイクル冬の時代では、現金を保持しているのも、良い様ですし。
Cyclical Analystのボー・ポルニー氏が、11月下落相場を予想してますが、どうなりますかね。
こんにちは!金男様の分析、コメントは初心者の私にとってとても心強いです。おかげで目先の株価はあまり気にならなくなりました!不安材料ばかりでも金融相場ではこんなにも株価が騰がっていくんですね…不思議です。
でも、長くは続かないような気がします。これからも分析楽しみにしてます。
コメントありがとうございます。株価は、上下動します。現在は下落しているという予想に反して上がっているように見えますが、高値は更新できません。相場は常に現状認識を裏切ります。
コメントありがとうございます。相場は常に現状認識を裏切ります。想定と食い違い、高値は更新したとしても、わずか程度になるでしょう。
向こう数年は、下に大きく動く可能性があるため、株式を保有すると言うことは、とんでもないリスクを抱えることになります。
今、上がっている株価をみて、予想と違っているというのは、騙されているにすぎません。
向こう半年は上げても、ただの騙し上げです。必ず大きな下落になります。株式投資に適した時期は終わりました。
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