過去記事「為替相場を予測すると日本円暴落!。経常収支、サイクル理論、政府債務によるアプローチ」において、約100年のスパンで為替相場の見通しを立てました。
また、過去記事「ドル円為替レート円高警報発動中!至急退避せよ!」において、中短期的に円高に進む背景を解説しました。
ドル円レートは10月16 日に支持線を割ったものの急速に戻し、10月17日には119.5円付近まで戻しました。はたして、このまま順調にドル円為替レートは回復するのでしょうか。本稿ではサイクル分析とテクニカル分析で暴落継続を予測します。
16年サイクルの再確認
いままで何度も16年サイクルを確認していますが、改めて確認します。下記のチャートでは、1978年から始まった16年サイクルのピークまでの到達期間を黄色い四角で囲ってあり、同じ大きさの四角を2011年から現在までの期間に落とし込んでいます。2011年の大底から現在のピークまでの期間は、1978年から始まった16年サイクルとほぼ同じ日柄であることがわかります。
次に、1995年から始まった16年サイクルのピークまでの到達期間を水色の四角で囲ってあり、同じ大きさの四角を2011年から現在までの期間に落とし込んでいます。2011年の大底から現在のピークまでの期間は、1995年から始まった16年サイクルとほぼ同じ日柄であることがわかります。
また、緑色とマゼンタ色の四角は、16年サイクルの中の2つ目の8年サイクルの日柄です。2つ目の8年サイクルの日柄は短くなっています。
このチャートから読み取れるのは、1978年からのスパンで見ると、サイクルの上昇トレンドが続く日柄から考えて下落に移行せざるを得ないということです。
次の比較図は、1978年から始まった16年サイクルの中の2つ目の8年サイクルと1995年から始まった16年サイクルの中の2つ目の8年サイクルとの始点を一致させて比較したものです。
それぞれの8年サイクルの始点は1988年と2005年ですが、1988年の始点を2005年にずらして比較しています。すると、16年サイクルの中の2つ目の8年サイクルに続く、それぞれの8年サイクルのピークが見事に一致しています。歴史は繰り返すのです。
「歴史は繰り返す。」 この法則をサイクル理論は説明しているのです。
日足チャートのテクニカル分析
月足チャートで見ると明らかなピークですが、今後どの程度まで為替が中間反騰するのか見極めたいところです。下記の日足チャートでは、2015年6月頃からの抵抗線と支持線を記載しています。ドル円レートの推移ですが、8月12日に抵抗線(6月5日の高値)を超えられず、8月21日と8月24日でそれぞれ重要な支持線}(7月27日と7月9日の安値)を割っています。次に、8月28日には抵抗線(8月24日の高値)に跳ね返されてピークを付けています。
9月1日には再度暴落が起こり、同日の高値が抵抗線となりました。9月10日と9月25日には、この抵抗線を上抜けることに失敗してピークを付けています。
10月14日には改めて下抜けが起こり、10月15日に重要な支持線(8月25日の安値)を割りました。その後、10月16日には反発しています。しかしながら、10月14日の119.7円付近が抵抗線になるでしょう。
このように、一度作った抵抗線を上抜けられずに、次々と重要なサポートを割れていくというのは、典型的な下落トレンドです。
30分足チャートのテクニカル分析
しかしながら、10月16日に急速に切り返して反発したのは事実です。10月15日の支持線割れで売りを大量に仕掛けて狼狽している人も多いはずです。肝心の10月19日以降どうなるのでしょうか。30分足で見ると、10月14日の暴落で作られた抵抗線上で、10月16日にTDカウントダウンが発生していることがわかります。抵抗線上で、天井のシグナルがでるというのは、絶好の戻り売りのチャンスであります。
結局、10月14日の抵抗線を上抜けられずに、今後も下落トレンドが継続していくと考えられます。
本稿では、若林栄四氏の発見した16年サイクルで分析をしています。なお、若林栄四さんの新著が10月21日に出るようです。私も買う予定ですが、これは、要チェックですね!
林 則行
宝島社
2015-02-13
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コメント
コメント一覧
どんな理由で円高が進み、いつ頃底を打つとお考えでしょうか?
まだまだ終わらないでは、どこまで円高が進むのかわかりませんね。
コメントありがとうございます。ファンダメンタル分析については、冒頭で紹介している過去記事をご覧ください。
ポジションを作らずに済みました
ありがとうございました
若林氏の本 半分は何時もの与太話しだと思いますが つい買ってしまいますね(笑)。
相場を予測することと、ポジションをとることは別です。
予測が正しくても、レバレッジが高すぎる場合は、ロスカットになることもありますので、おきをつけください。
コメントありがとうございます。そのようにおっしゃっていただけると励みになります。今後とも、よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。若林氏は、株価はともかく為替については、当ててきますので、注目しています。
レンジ上限の121円付近を目指して行くのでしょうか。
コメントありがとうございます。日足チャートと週足チャートでみるかぎりは、依然として下落トレンドにあります。
短期的には、ショートを刈るために、レンジの少し上まで上げてくることも想定しています。
日米当局の発言からもこれ以上の円安は望まれていないようです。
3400ぐらいにあるレジスタンス超えれてないのでかなりまた危なくなってると思うのですが。
あと、今日の織り込んでいたのかわからないのですけど2日前くらいに原油等のコモディティも弱いなあと思ってインジケータを見るとやはりそろそろ転換点に差し掛かっているように感じたのですがどうでしょう?
コメントありがとうございます。上海総合指数は、戻り高値をつけて今後も下落すると考えます。
金、原油は、短期的に天井シグナルがでており、ドル円が118円から120円へ巻き戻す動きと連動しています。
予想するトレンドと逆行する動きは、低リスクの仕掛けポイントを与えてくれます。次の仕掛けポイントを探る段階です。
コメントありがとうございます。過去記事にも書いてあるとおり、ドル円は日本よりも米国の金利に依存します。
日本の金利が上がらないため円安になるのではなく、米国の出口戦略がなくなることが、円高をもたらします。
ダウはあっさりと最高値更新、日経とドル円は高値更新は難しいと思いますが、高値の一歩手前までは戻りそうに見えます。
コメントありがとうございます。私は週足、日足の1年以上の流れ、数年スパンの、大きな流れを重視しており、再び高値を更新することはないと考えています。
もちろん、揺り戻しがありますが、大きな流れでとらえれば、下に行くと考えています。
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