皆さんお元気でしょうか。株価が大暴落しています。
 過去記事「」において、日経平均株価は5のつく年から8のつく年にかけてパフォーマンスが悪化し、とりわけ9月及び10月のパフォーマンスが悪い傾向にあることを解説しました。

月別の収益率

 9月もとうとう終わりますが、現時点で9月のパフォーマンスは、マイナス9%となっています。 10月は引き続き厳しい展開になります。

  特に注意すべきなのは、10月の暴落が終われば、年末まで株価が回復するだろうという安易な希望を持つことです。過去の平均的な推移から見れば、株価は11月から年末にかけて回復しています。しかしながら、これは、11月以降に上昇した年によって平均値が押し上げられているからにすぎません。
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リーマンショックとの比較

 たとえば、リーマンショックがあった2008年と2015年の推移を比較してみます。下記のグラフは、それぞれの年の累積収益率の推移ですが、仮に2008年のような動きになれば、10月27日のセリングクライマックスを目指して、株価は現在の17,000円からあと30%は下落するでしょう。

 すると、株価は11,900円になってしまいます。日経平均株価は、年内に一気に13,000円を割り込んでしまい、戻りもほとんどないことになります。
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過去の似た局面との比較

 私は、日経平均株価が算出されて以来の値動きをもとにして、キチンサイクルの推移を記録しています。過去の推移と今回のキチンサイクルを比較して過去記事「」において、日経平均株価は2017年に1万円を割り込むと予測しました。

 特に、今回のキチンサイクルの下落は、団塊世代と団塊ジュニア世代の人口ボーナス期の動態が重なることから、1986年10月からのキチンサイクルの推移と重なると考えています。

 しかしながら、1986年10月からのキチンサイクルは12月にピークを付けましたが、今回のキチンサイクルは6月にピークを付けています。そこで、他にも今回と似たサイクルがないかどうか確認しました。

 過去に30ヵ月以上上昇して4月から7月の間にピークを付けたキチンサイクルを確認したところ、1940~1950年代に3回ほど今回のサイクルと似た局面があることがわかりました。

 該当する具体的なサイクルは、下記の表の「30月上昇、ピーク(4-7月)」に「〇」がついてるサイクルです。これらのサイクルのピーク直後の値動きも参考になるはずです。

 なお、2006年4月にピークを付けたキチンサイクルについては、6月に底打ちしたため、今回は比較対象としません。

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1986年10月からのキチンサイクルとの比較による予測

 まず、1986年10月からのキチンサイクルとの比較図を下記に掲載します。下記の推移図では、1986年10月を2012年6月に置き換えています。

 確認すると、今回のキチンサイクルにおける日経平均株価の値動きは見事に当時のサイクルの推移をなぞっています。

 このままいくと、11月18日に14,580円前後で一番底をつけて戻り高値を目指しますが、来年3月から再び暴落していくことになります。
 

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30ヵ月以上上昇し4月から7月の間にピークを付けたキチンサイクルとの比較による予測

 30ヵ月以上上昇し4月から7月の間にピークを付けたキチンサイクルは過去に3回あります。これらのサイクルがピークを付けてから直後の10月~12月における平均累積収益率の推移を下記に掲載します。

 また、全期間及びキチンサイクル下落局面における平均累積収益率の推移もあわせて掲載しています。
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 上記のグラフをご確認いただくとわかりますが、過去の30ヵ月以上上昇し4月から7月の間にピークを付けたキチンサイクルの値動きについては、10月から年末にかけてノンストップで暴落しています。これは、上昇が長く続けば、それだけ反動も大きいということを示しています。

 9月30日時点の値を17,000として計算しなおしたものが下記のグラフです。
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 上記のグラフをご確認いただくとわかりますが、30ヵ月以上上昇し4月から7月の間にピークを付けたキチンサイクルと同じ値動きをした場合、12月14日に12,840円となり、13,000円を割れてしまいます。

 これは、実際に過去に起こった話ですので、これから起こらないという保証はどこにもありません。

最後に

 本稿において、過去との比較による年内の日経平均株価の推移を予測した結果、次のとおりとなりました。

1 リーマンショックとの比較
 10月27日に11,900円まで下落

2 1986年10月からのキチンサイクルとの比較
 11月18日に14,580円まで下落

3 30ヵ月以上上昇して4~7月にピークをつけたキチンサイクルとの比較
 12月14日に12,840円まで下落

 年内にいったん底入れしたとしても、来年から再び暴落が再開することもご確認いただけたかと思います。これからやってくる「この世の終わり」、「世界大恐慌」には、金ETFぐらいしか備えるものがなさそうですね。























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